プチ果房 ヴァリエ
パッションフルーツカード

店名のヴァリエはフランス語でヴァリエーションの意味である。その名の通り、店内には、季節の旬の果物を使った様々なジャムが並び、年間だと50〜60種類ものジャムを製造・販売している。

「パッションフルーツカード」は鹿児島県屋久島・種子島産のパッションフルーツを使用。カードとは二物質（又は以上）を混ぜた時に化学反応でトロリと凝固したもので、果物に卵とバター、砂糖を加えて作る。こだわりの平飼い卵を使用することで、綺麗なレモンイエローに仕上がるという。甘酸っぱくてトロピカルな味わいは、どんなパンにも合う。ホットケーキなどに塗っても美味しく、芳醇で華やかな香りが口いっぱいに広がる。ラッピングやラベルも手作りで、果物や味に合わせて北條さん自ら色を選んでいる。綺麗なレモンイエローのジャムに、パッションフルーツの皮をイメージした紫色のカバーがよく映える。

国産にこだわり、できる限り低農薬、無農薬、有機肥料を使った安心な果物を使うよう心がけ、さらに、市内の農業を応援したいと、市内産の果物や野菜を使ったジャムも製造している。相性の良いものを見つけるのが得意で、夏みかんと人参、キーウィ&パイン、お芋パインやラズベリーチョコレート、エルダーフラワー&梨など、珍しい組み合わせも北條さんのアイデアだ。

定年後に何をしようかと考えていた時、思い付いたジャム作り。ジャムを炊いていると、いい香りにつられて、お客様が足を運んでくる。「いろんな人と触れ合いたいという夢が叶った。お客様に納得して買って頂きたい」と語る北條さん。田無駅改札横のまちテナ西東京でも購入できるが、ウッドデッキのある素敵な工房にもぜひふらりと立ち寄って、おしゃべりも楽しみながら、好みのジャムを見つけて欲しい。